新たなる挑戦に向かって・・・Ⅳ

前回のつづき・・・

 

お店を立ち上げた頃はへんな自信がありました。でもそれは今思うと『慢心』でしかなく、いままで結果を出してきたんだからそのうち・・・みたいな。最初の3ヶ月はチョー忙しい時もあれば全く閑古鳥の日もあり、他のスタッフ2人をかかえていたので『このままでいいのか?』と、いつも自問自答を繰り返してました。夕方、はやくお店を閉めると大通りに面している繁盛サロンを何時間も眺めていたり、同じぐらいの規模のサロンの前を行ったり来たりして・・とにかく他のサロン状況がきになってしかたなかった。(今は全く気になりませんが 笑 )結局はお店としてのコンセプトや明確な付加価値が何も無かったことに気付き、自分を見つめ直してその後3ヶ月・・・ようやく目標の数字を達成!オープンから半年の間に当時の自分自身を少しずつ確立することが出来るようになりました。

 

それから17年間 自分なりにがんばってきました!たくさんのスタッフも働いてくれました。でも何か物足りなさはいつも感じていて・・それが何なのか?見えては消え、また見えては消え。自分自身の存在価値っていったいナンなんだろう?自分をどこへもっていったらいいんだろう? なんて・・

 

そうこうしているうちに、約4年前 仕事の忙しさと迷いでついにダウン!

 

仕事はしていましたが、毎日のように全身が世界地図のように蕁麻疹ができて、夕方になると手と足が膨大に膨れ上がり、おまけに激しい頭痛・・・。

 

体が限界でした。検査の結果仕事が出来ないような数値まで上がっていて、脳にも異常が診られ・・病院の先生曰く『働きすぎです』なんて言われ相当ショックでした。

 

結局は年齢に対して『働きすぎ』ってことなんですね。今思い返せば、20代と同じように40代でも働いていたので体が悲鳴を上げていて、おまけに自分の存在価値みたいな悩みを抱いてたのが重なり爆発してしまったようです。

 

そしてついに決断しました。今後の美容業界も含め、新たに自分達が進むべき道の方向性について!

 

 

一昨年前から、経営について、我々美容業界の動向にについて自分なりに真剣に取り組んできました。

 

スタッフの技量、数字も上がっていましたが、問題は『今』ではなくて『この先』についてです。

 

これからもっと問題になるであろう人口減少、それに伴う美容師減少、スタッフ確保、福利厚生、お店のキャパシティ・・さまざまな現状に当店がお客様に対してご期待に添えることが果たしてできるだろうか?いろいろな方々からもったいないと言われましたが、自分の答えはNOでした。

 

中途半端なことや、先が見えないことに関しては全く興味がないというか、もう少し若ければ現状を打破する体力もあったかもしれませんが、自分の見解に対してスタッフを巻き込むこともしたくなかった・・。

 

そこで、サラリーマンから転進して美容師の道に進んだ当時の『原点』にリセットして考えると、「生涯美容師」、「生涯技術者」でした。

年齢からすると後何年現役でいられるか?わかりませんが、こんな自分にも頼ってご来店されるお客様が増え続けている状況を自分の『使命』と とらえ、どこのサロンにいっても満足されなかったお客様の最終到達サロンを目指し、これまでよりもランクアップしたお店を作る事を決意いたしました。  

 

                  つづく・・・